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6. 自らの判断を信じなさい
■株式投資は、損失であれ、利益であれ、投資家自身に帰属するものです。要するに株式投資は投資家自身の責任で行なうものです。それだけに他人や金融機関の担当者の話を鵜呑みにすることなく、自分でよく研究して投資することが必要です。他人の話を鵜呑みにして失敗しても、尻の持って行き場はないのです。「天は自らを助けるものを助ける」といいます。自分で何の努力もせずに株式投資で成果を挙げようとしても上手くいく確率は高くなりません。この点を常に忘れないで頂きたいと思います。
■ところで、自分で研究して銘柄を選び、投資したとします。それが案に相違してなかなか動かないということはよくあることです。場合によっては値下がりしてしまうこともあります。そうなると判断を間違えたのでないかと考えてしまいます。しかも、他の銘柄で元気のよいものがあると、それが気になって乗り換えようかと考えてしまいます。これが「隣の芝生はきれいに見える」という言葉でいわれる心理状態です。隣の芝生は近づいてよくよく見たら、一部枯れかかっていることも多いのです。枯れかかっているということは、そのうち全部枯れてしまうのかしれません。具体的な例をあげてみましょう。1999年秋から暮にかけてハイテク人気が高まっているなかで、IT関連株に乗れなかったことから、ハイテクのなかでも出遅れ感がある医薬品株のなかから代表銘柄のT薬品を5800円で買ったとします。ところが、T薬品の株価はその後6000円を挟んで上下しているだけでした。その間、IT関連株人気が続いたのでやはりITだと考え直して、2月に450万円でIT関連の代表銘柄の某株式に乗り換えてしまったとします。結果は失敗でした。T薬品はその後大きく動き4月には8000円台まで上がりました。逆にこのIT株は4月には300万円近くまで下がりました。T薬品を持ち続けていれば約2000円の値上がり益が取れたのに、乗り換えたために100万円以上の値下がり損を蒙ることになったのです。IT相場が天井圏にはいっていることは米国のIT人気が一巡しつつあるという認識があればわかったことかもしれません。しかしながら、時々の相場の判断は非常に難しく、これも後講釈として言えることで、しかしながら、当時深く考えることなしに、ムードに流されてやはりITが本命と考え直したとしたのであれば、「隣の芝生がきれいに見える」という心理状態にほかなりません。「隣の芝生がきれいに見える」心理になった時、待てよと一呼吸おいて冷静になることが必要なことを示しています。先の例でもT薬品を選択したことは間違いではありませんでした。儲けるという字を分解すると信じる者となります。自らの熟慮した判断を信じることが大切であることを示唆しております。投資の原則は銘柄選別に当たっては自分で研究する努力を怠らず、その結果である自分の判断を信じることなのです。判断の基礎条件が変れば別ですが、自らを信じて「太公望」の心境で成果が出るのを待つ姿勢が勝利を収めるために大切なことなのです。次回は「いろは歌留多」に学ぶことについてお話します。
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