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10. 勝利の鉄則・株価の位置確認

「論より証拠」、「百聞は一見に如かず」ということわざで、事実関係を確かめることの大切さをお話してきましたが、この事実確認という行為のなかでも特に株式投資で大切なことをお話しておきたいと思います。それは株価水準の確認です。水準というより株価の位置の確認といった方がよいかもしれません。投資しようとする銘柄の株価の位置がどのような水準にあるかを確認することです。株価の水準を判断することほど難しいことはありません。しかしながら、すでに大きく上げてしまっているのか、まださほどでもないのかを自分なりに判断しておくことは、投資成果に大きく影響してくる場合があるからです。
 
投資家の皆さんの多くは、金融機関の担当者や友人の話、金融機関のアナリストレポート、投資雑誌等を参考にして銘柄を決め、投資するケースがほとんどだと考えられます。場合によっては面白いという話だけに飛びついて購入してしまうケースもあろうかと思います。これが決して悪いということではありません。こうした話や推奨記事について、有望だとする材料の事実関係の確認も大切なことですが、これには当然のことながら限界があり、話や推奨記事を信用して行動を起こすことが多いはずです。このような場合でも成功することもあれば、失敗することもあるはずです。この成功と失敗の分かれ目になるのが株価の位置を自分なりに判断していたかどうかということです。失敗の確率を小さくするためには、自分で株価の位置を判断してから購入するか見送るかを決断するという自らの僅かの行為が大きな意味を持つのです。この株価の位置を確認もせずに飛びついて失敗したからといって担当者や推奨記事を恨むのは筋違いというものです。
 
担当者の話やアナリストの推奨記事にはまず材料的な間違いは少ないはずです。それでも成功するケースと失敗するケースが出てくるのは、投資した時の株価の位置が大きく影響しています。どんなに内容が良く、将来性のある銘柄、あるいは好材料がある銘柄でも、株価はとめどもなく上がっていくものではありません。おのずと限界点があるわけです。こうした内容、将来性、材料を織り込んでしまった株価水準ならば、投資の時期としては手遅れであり失敗する確率が高くなります。この失敗を犯さないためには、株価の位置の確認が重要になるのです。時間軸でみた株価の位置は株価チャートをみることによって確認できます。株式は安値で買って高値で売るのが基本です。株価水準がすでに高いければ見送らなければなりません。これが高値掴みという失敗を防ぐ手段になるのです。株価水準が安いか高いかを考える場合、投資尺度を利用する方法もありますが、投資尺度というのは絶対的なものではありません。株価の位置と投資尺度を併用することが必要です。投資行動の成果は株価の位置確認を行なったか否かで違ってくることを忘れないでいただきたいと思います。次回は、この投資尺度が絶対的なものではないことについてお話しします。

 

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