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24. 自分なりのモノサシを決めて頑なに守る

銘柄選択は投資家が持つ権利だといいましたが、それではどのようにして銘柄を選べばよいかという問題が出てきます。銘柄選択の基準は多種多様です。これは株式投資入門講座を参照してください。株価尺度を利用した選び方でも、利回りを基準にするのか、PER(株価収益比率)を基準にするのか、資産価値を基準にしたPBRによるのか、方法は多岐にわたります。あるいはテクニカル指標、例えばチャートや出来高をベースにする方法もありますが、チャートの分析手法も多種多様です。さらには市場人気を乗るという考え方もあります。これらの幾つかを組み合わせる方法もあります。これらの選択方法のすべてを身に付けて、TPO(相場の状況・環境・タイミング)に合わせて活用すればよいと考えたらあまりにも安易すぎます。銘柄選択を商売にするのならいざしらず、一般投資家には、大きすぎるチャレンジです。
 
さらに注意しなければならないのは、これらの銘柄選択基準をTPOに合わせて使い分けても成功するとは限らないことです。銘柄選択のモノサシには絶対間違いないというものはありません。モノサシ自体がアイマイなものでしかないからです。モノサシのすべてが絶対的な基準によるものではなく、すべて相対比較の上に成り立っているためです。例えばPERを活用するとしても、何倍なら買いで何倍なら売りだという絶対的基準はありません。市場平均が何倍だから、これと比較して割安だとか、同業他社が何倍だから割安だと言った基準でしかないのです。市場平均にしても、同業の水準にしても、株価変動に伴って変化します。これと比較するのですからあいまいなものと言わなければなりません。
 
モノサシが多種多様で、しかもあいまいなものだとなれば、一般の投資家がこれを状況に応じて使い分けることは、相当難しいことになります。逆にどのモノサシを使えばよいのかと迷うだけです。そこで、様々なモノサシに迷うことのないように、自分なりのモノサシを決めて、これを守ることも1つの方法です。多種多様のモノサシのなかから、自分に合ったものを選び出して、これを守るスタンスを置くというものです。実際に株式投資で成功している人たちの中に自分なりのモノサシを決めて、それを頑なに守っている人たちがいます。そのモノサシは人によって異なりますが、頑なに守りつづけている点が共通しています。PBRが1倍以下の銘柄しか買わないという人もあれば、PERが極端に低位にある銘柄しか買わないという人もあります。自分のモノサシに合った銘柄がなければ動かない、そうした銘柄が出てくるまで待つ姿勢を頑なに守っているのです。自分のモノサシを決めるということは、自分なりの投資哲学を決めることです。これが結果として成功に結びつく場合もあるのです。

 

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