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26. 底値買いの目安になるPBR
■株式投資には順張りと逆張りがあります。順張りとは人気を集めて上昇トレンドをたどっている銘柄に投資する買い方です。まだ上昇すると考えて投資するわけで、市場人気に乗る投資法といえます。この方法は上手くいけば短期間に成功を収める可能性が高い一方で、高値掴みのリスクも高いといえます。逆張りとは株価水準が大きく下落し人気が離散している状況の銘柄に投資することです。この場合は何時動き出すか分からない反面、下落のリスクは小さいというメリットがあります。逆張りの場合は当然気長に待つ心構えが必要になります。いずれの投資法をとるかは、投資家それぞれの投資スタンスによります。リスクがあっても短期の成果を望むか、成果が出るのには時間がかかってもリスクを避けるのか、いずれを選択するかは投資家それぞれが考える問題であり、いずれが望ましいということはいえません。
■ただ、逆張りといっても、どの水準なら底値なのかという問題があります。大きく下落したから、もう底値だろうと考えて投資したら、その後さらに下げてしまったというケースが少なくありません。底値買いはリスクが小さいといっても、この底値判断を間違えればやはりケガをすることになります。単に株価水準が大きく下がったから底値だろうと判断してはいけないということです。この逆張りの場合に、株価判断の目安に活用されている手法は幾つかありますが、ここではPBRの利用について紹介しておきます。最も手軽で、しかもリスクが比較的小さいと考えられるためです。PBRについては、株式入門講座のなかで説明していますので詳細は省きます。株価が1株当り純資産の何倍まで買われているかをみるものです。
■純資産とはバランスシートの資本項目を指します。最近は株主資本とか自己資本と呼ばれています。企業の資産から負債を差し引いたものが純資産ですから、会社が解散したときに株主に配分されるものであり、解散価値ともいわれています。1株当り純資産は解散したときに1株当りに配分される残余財産ということになります。したがって、理屈のうえではPBRが1倍以下で投資した投資家は、どう転んでも損をすることはないということになります。このためPBRの1倍割れは理屈の上では底値圏と判断してよく、リスクも比較的小さいと考えることはできます。したがって純資産が正確に計算されていると仮定すれば逆張りをする場合の底値判断の目安として利用できるわけです。計算も簡単です。会社四季報などにはこの1株当り純資産が記載されていますから、これと株価で計算することができます。しかしながらPBRが1倍を割り込むことは少ないと考えがちですが、決してそうではありません。単独決算ベースで2000年の東証1部全銘柄平均のPBRは2.16倍です。東証2部の平均は1.14倍です。1倍割れの銘柄が少なからずあることを示しています。
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