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33. 売買注文の出し方にもTPOがある(その3)
■今回は売りの注文の出し方について考えてみましょう。保有する株式を売却する場合にも様々なケースがあります。値上がりしたから利益を確保しようとして売却するケース、購入した時の目算が外れて株価が下落に転じてしまい、なお下落する危険性があるため見切り処分するケース、損得を抜きにしてお金が必要になって処分しなければならないケースなどです。このような時、売り注文を指し値でするのがよいのか、成り行きがよいのかの判断は重要なことです。指し値をした場合には、売れないケースも出てくるからです。まさにTPOに合わせた判断が必要になります。
■どうしても現金化する必要がある場合の売り注文は、成り行きしか考えられません。指し値をして売り損なったら、必要とするお金を調達できないわけですから予定が大きく狂ってしまうからです。数円のことを惜しんで取り返しのつかないことになることは避けなければなりません。これは見切り処分をする場合にも当てはまることです。指し値をして売れなかった。ところが株価はずるずると下がっていく。こうしたケースは少なくないことです。僅かのことを惜しんだために、損失が大きくなったり、塩漬けを余儀なくされることにもなってしまいます。思い切って見切り処分して現金化しておけば、次のチャンスも狙えるわけですから、見切り処分すると決めたら思い切って成り行きで売却することが望ましい場合もあるのです。
■利食いのために売却する場合も幾つかのケースが考えられます。第一はまだ株価の上昇力に余力があると考えられる時です。この時は指し値注文で問題はありません。株価に元気があるから指し値で売れる可能性が高いためです。第二は品薄株・小型株で株価の振幅が大きいケースです。この場合も指し値注文が望ましいといえます。成り行き注文は自分の売りで株価を下げてしまう可能性があるためです。第三は出来高の多い銘柄で、株価が天井圏に入ってしまったと考えられるケースです。この場合は成り行き注文でも出来高が多いために極端な安値で売れてしまうというケースは少ないと考えられます。したがって、指し値をして売り損なうよりは成り行きで確実に売れる方法をとる典型的なケースと言えるでしょう。
■また、乗り換え売買の場合はどうでしょうか。同じ日の朝にAの売りとBの買い注文を指し値で執行したとします。ところがBは買えたが、Aは売れないという事態が生じることがあります。当日中に購入資金の準備が必要ですから、結局Aを成り行きで売ることになります。この場合、予定よりかなり低い価格で売る可能性があり購入代金に足りないということも考えられます。こうした乗り換え売買の時は、売れたことを確認してから買い注文を出すか、買いは指し値、売りは成り行きという注文の出し方が問題の起こらない注文方法です。買いの基本は指し値と申しましたが、売りの基本は成り行きだと考えておいた方がよいかもしれません。
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