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36. 材料と投資判断(その3)
■もう少し材料と投資判断についてお話したいと思います。まったく動きがなかった銘柄に突然予想もされていなかった好材料が飛び出して買い物を集めるケースがあります。この時に思い切って買ったケース、買いそびれてしまったケースについて考えてみましょう。この場合も、その材料が持続力のある材料か、一過性の材料かを見極める必要があります。持続力のある材料というのは、これによって業績や業態が様変わりになる可能性がある材料です。大型の新製品や新技術、あるいは買収といった材料がこれに当たります。今期だけの業績の増額修正や株式分割といった材料は、一過性の材料としてこれを織り込んだ時点で株価は落ち着く場合も多いものです。
■持続力のある好材料でしたら、材料が出た時に購入した場合でも、株価が行き着くところまで我慢して持ち続けることが望ましいスタンスです。途中で利食い売りに押されることもあるでしょうが、それにあまり惑わされることは望ましくはないでしょう。それでは材料が発表された時に買いそびれたらどうしたらよいでしょうか。毎日上がり続けると買いのきっかけを掴めずに、結局買うことを諦めてしまうケースが多いと思います。株式の格言に「初押しは買い」という言葉があります。この言葉はどんな好材料でも株価が上げ続けることはない。利食いに押されて下落することがあるから、これで相場が終わったと考えるのではなく、絶好の買い場が提供されたと考えなさいということを意味しています。ただ、格言に「飛びつき買いはチャブつきのもと」という言葉もあります。チャブつくというのは泳げないのに飛び込んで手足をばたつかせている状況です。初押しは買いと考えて買ったら、そこから株価は一進一退に入り思惑が外れたようなことを指すわけです。これは一過性の材料を持続性のある材料と判断を間違えた場合等にあり得ることです。
■一過性の材料と考えた場合は、材料発表時に買わなかったら、あとはこの銘柄のことは忘れてしまった方がよいでしょう。材料発表時に買った場合はどうしたらよいでしょうか。これは「急騰したら三日目に売れ」という格言が参考になります。好材料で株価が上昇するにしても三日続けて急騰したら、その材料は完全に織り込まれてしまう。三日目に思い切って利食いするのが賢明だと教えるものです。それでは二日だけ上がって三日目は下がったという場合はどうでしょうか。格言に忠実に従えば、二日だけでは一過性の材料でも完全に織り込まれたとは考えずに、もう一度反転して上値を取りに行くことがあると考え、待つことも一つの方策かもしれません。さらに、急騰ではなくジリ高の場合はどうでしょうか。材料発表前の株価から計算される妥当株価水準近くまであるいは株価が上げ止まる迄様子を見ることが望ましいといえますが、あくまでも一過性の材料ですから長期に持続するか否かは慎重な判断が求められます。
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