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42. 発想力・連想力が投資判断にも求められる
■日本の株式市場は時としてテーマをはやします。このため先に触れたように政策材料や技術革新材料力がテーマとして取り上げられ、この関連銘柄の人気が高まる場合があります。こうした話題が浮上し相場テーマになるかならないかを考えるのは発想力にほかなりません。また、話題が現実に相場テーマとなり、直接その恩恵を受ける銘柄やグループが大きく動いたときには連想力が重要になります。こうした関連銘柄も止め処もなく上がり続けるわけではありません。当然、株価尺度などから考えて上値の限界があるわけで、これを無視して買っていけば咎めも大きくなります。その典型的な例が一部のIT関連株だったわけです。通常は直接恩恵を受ける関連銘柄が先行グループとして動いた後には、この人気が周辺グループに波及していくことも多いわけで、この周辺グループを先取りするのが連想力なのです。
■田中内閣の列島改造計画がテーマになった時を考えてみましょう。この話題が登場したときに建設株、都市工場の地方移転、その跡地利用・売却が期待できるから京浜、阪神地区に工場があり含み益のある銘柄と考えるのが発想力、建設株が動けば建設資材のセメント株、電炉鉄鋼株に波及すると考えるのが連想力です。また、石油危機でエネルギー問題がクローズアップされると代替エネルギー株と考えるのが発想力、タンカー市況上昇の恩恵を受ける海運株、タンカー需要が発生する造船株と考えるのが連想力です。
■こうして考えますと、まず世相や社会情勢から何が人気テーマになるかを考えるだけの発想力を涵養することが、人気テーマや人気銘柄先取りにつながり大きな成果を挙げることになります。昨年からデフレが話題になりましたが、これから発想すれば、某衣料品販売会社の株式人気を先取りできたわけですし、ゲノムが話題になりだしたときに発想力を働かせれば遺伝子ゲノム関連の某酒造メーカーの人気を先取りできたはずです。また、相場の主役として浮上したテーマの中核関連銘柄の人気に乗り遅れた場合には、人気が波及していくと予想される銘柄群に先回りする連想力が、小さいリスクと高い投資効率をもたらす可能性もあります。IT人気で連想力を働かせれば某ガラスメーカーや電線メーカーの人気を先取りできたかもしれません。むかし、NHKに連想ゲームという番組がありましたが、相場の動きをみながら、これが何に波及していくかを考えること自体がゲーム感覚で取り組めることであり楽しいものではないでしょうか。発想力・連想力が人気銘柄の懐妊期に投資して戦果をあげる場合があることへとつながると考えてください。
■そこで、現在の社会情勢をみますと、少子化、高齢化社会、IT政府、雇用機会創出、規制緩和等々、わが国にとっての長期的課題が山積みです。相場が落ち着きを取り戻したとき、これら話題がどのような人気銘柄を生み出すか、時間があればのんびりと発想を働かしてみてはどうでしょうか。
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