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44. 早耳が重要なのではなく内容の確認が勝利の条件
■人気を先取りすることが、勝利の確率を高めるのに役立つことは言うまでもないことです。「先んずれば人を制す」という言葉がありますように、情報をいち早く入手することは重要なことです。このためには、情報のネットワークを広げて、様々な情報をいち早くキャッチできりようにしておくことが大切です。ただ、注意する必要があるのは、情報は種々雑多、なかにはためにする情報が少なくないということです。インターネット時代を迎えて、株式投資についても多くのサイトで掲示板が設けられ、多くの投資家が掲示板に様々な情報を提供するようになっています。賢明な投資家なら、この掲示板の情報を鵜呑みにして行動していることはないと思いますが、情報の中にはためにする情報があると考えたほうがよいように思われます。
■早耳は他人に先んじて人気に乗れると考え、早耳こそ先んずる決め手と考えがちです。「囁き戦術」という言葉を聞かれた人もあるかと思いますが、人は不思議なことに「貴方だけよ、他人には話さないで」と言われた情報を信用する場合があります。一般に大きな声でわめくより、ひそひそ囁かれたほうが信憑性が高いように受け取られることが多いものですが、こうした人間の心理を上手く利用したのが、囁き戦術にほかなりません。ところが、この中には「騙し」であるものも含まれます。「早耳の早倒れ」という相場格言がありますが、相場の世界では早耳情報には騙しがあるために、早耳情報で失敗することが多いことを教えているのです。
■情報は早くて多いに越したことはありません。ただ、その処理を間違えるととんでもないことになります。早耳で得た情報は鵜呑みにするのではなく、その情報の内容を吟味し確認して、その相場への影響の程度を考えてから行動を起こすことが必要なのです。確認には情報のネットワークを活用すればよいでしょうし、吟味検討には専門家の意見を聞くことが望ましいといえます。このためには日常から良心的で相場の世界に通じた友人をたくさん作っておくことを奨めます。
■この早耳の吟味は、売りについても同様のことが言えますが、この場合はより迅速に行うことが必要です。持株について悪いニュースが早耳でキャッチできたとします。これが事実とすれば、のんびり吟味している間に株価は急落してしまい、戻りも期待できない状態になりかねません。ニュースが騙しだったら、瞬間的に急落しても事実と違うから当然急反発することになります。早耳だけを信じて行動して成功する場合と失敗する場合も出てくるわけです。早耳が買いの材料の場合は吟味の間に上がってしまえば、縁のないものと考えて見送ることもできますし、事実なら吟味してから参戦しても十分に間に合うケースが多いものです。だいたいが株価の足取りは、上げは並足のことが多いのですが、下げは脱兎のように急なことも多いのでより対応が難しくなります。
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