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46. 大きな人気を出した株は休みも長い
■投資家の皆さんの多くが1999年を中心に市場で人気化したIT関連株は何時か出直ってくるのか否かという疑問をお持ちでしょう。2000年春までのIT関連株人気は強烈なものでした。その分立ち直りには時間がかかるかもしれません。これはIT関連株人気が従来の株価尺度では説明できないほどの一種の熱病に近いものだったからです。それだけに反動も大きく猛烈に下げました。ひどいものでは10分の1以下になっています。人気時の高値と比べれば現在の水準は極めて安いと考え、この水準なら拾っておいてもよいのではないかと考える投資家もおられるかもしれません。何時人気を取り戻すかという時間軸を別にすれば、現在の水準は買える水準かもしれませんが、これは投資の戦法としては必ずしも得策とは限りません。
■あくまでも過去の例を参考にしますと、人気を呼んで大相場を演じた銘柄群をみますと、下落に転じて底値をつけてからも立ち直るにはかなりの時間を要しています。短くても1年、長い場合には2〜3年かかっているのです。異常人気では相当な将来までの材料を織り込んでしまい、買いエネルギーを使い果たしてしまっているからです。下落に転じるのは、それが過剰期待のあまり3年先、5年先まで、場合によっては10年先まで織り込んでしまった結果、人気が冷却するとともに、異常な株価水準への反省とともに急落につながる場合があるのです。ですから、現在の株価は冷静に考えた場合の適正株価と考える必要があるのかもしれません。「値惚れの買いは慎め」というように、大きく下げたからといって株価が必ずしも割安になったとはいえないのです。
■先の先まで期待を織り込んで株価が形成された以上は、この修復には時間がかかる可能性も高いのです。もちろん下げ過ぎの反動として自律反発の局面も期待できますが、俗に言う「あや戻し」でしかない場合もあり、本格的出直りに結びつかない場合も多いのです。これを出直りと考えて「夢よもう一度」と投資したら逆に痛い目にあう場合もあります。異常人気のあとには長期の休養があるということを知っておくことも重要です。3年程度の塩漬け覚悟なら仕方ありませんが、過去の動きや高値にこだわらず新たな視点で銘柄を探す工夫も大事なことです。
■2000年の小泉内閣後の高値から3ヶ月あまりで日経平均は25%も下落し、中でもIT関連株の電気機器や通信は4割近くも下げましたが、一方で都市再生人気が浮上した不動産や倉庫は2割近く上げています。高い人気が終わった銘柄群の人気復活を期待するかわりに、頭を切り替えて、新たな人気グループとして都市再生に注目し資金をスイッチした投資家は成果を挙げたことになります。過去の人気に拘泥してはいけないことを示しています。株式投資には頭の柔軟さが求められるのです。
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