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48. リスク軽減に分散投資を考える

「一つの籠に全部の卵を盛るな」という株式格言が欧米で語れています。全部の卵を一つの籠に入れていて、籠を落としてしまったら、全部の卵が壊れてしまいます。株式投資でも同じことがいえます。一つの銘柄に投資資金をつぎ込んで、その銘柄が急落したら、大きな損失につながります。例えば1000万円の投資資金全部を、某IT株に99年末の2万円の時に投じたとします。その後1000円まで下げてしまいました。20分の1になったのです。投資資金はただの50万円になったということです。これでは再起不能です。極端に例ではありますが、集中投資は当たれば成果も大きいのですが、株式投資は競馬や競輪とは違います。資産形成が目的である以上は、リスクをより小さくしつつ、株式投資の妙味を生かすことが必要なのです。
 
リスクをより小さくするためには、分散投資が大切なことです。1極集中ではなく、多極分散がリスクをより小さくすることは何にでも言えることですが、株式投資でも同じことです。仮にそのIT株式に全資金を投入した時に、1000万円を200万円ずつ5銘柄に投資したとします。他の4銘柄も値下がりして2割の損だったとします。それでも分散投資の結果、この株式の大幅下落の影響も190万円で済み、トータルで投資資金は650万円に減っただけですから、十分に再起は可能です。上手くすれば他の4銘柄で1銘柄の損をカバーしたかもしれません。
 
分散投資の場合に注意しなければならないことは、同じような業種やテーマに集中して銘柄を選ばないことです。程度の違いがあっても下がるときは一緒に下落する可能性があるからです。分散投資はあくまでも違った業種、違ったテーマの銘柄を選ぶことが基本となります。仮にそのIT株を買ったとき、残り4銘柄は薬品株からT製薬を1000円で2000株、Kビールを1000円で2000株、M不動産を800円で2000株、T電力を2400円で1000株買ったとします。このIT株と合わせて5銘柄に業種分散して1000万円の投資でしたが、2001年年央の時価総額は1070万円です。IT株とKビールは値下がりしましたが、T製薬、M不動産、T電力は値上がりし、IT株の大幅損失はカバーされた上に、2年弱で7%の利回りを確保しました。
 
僅かの投資資金では分散投資はできないと考えるでしょうが、最近は売買単位を引き下げて少額でも買える銘柄が増えていますし、証券取引所も企業に売買単位の引き下げを奨めています。今後少額資金で買える銘柄が増えていくはずです。100万円単位の資金でも数銘柄への分散投資が充分可能なのです。

 

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