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66. 大切な「明日があるさ」という気持ちの余裕
■亡くなった坂本九さんが歌ってヒットした「明日があるさ」という歌がありますが、その後これが再びリバイバル版で他の歌手が歌ってヒットしました。カラオケクラブでは一晩に数回若い方がリクエストしているようです。閑話休題、歌の歌詞と意味するところはちょっと違いますが、「明日があるさ」という考え方は株式投資でも極めて重要なことなのです。「相場は明日もある」という相場格言があるほどです。ところが意外とこの心構えが忘れられていることが多いのです。歌を覚えるだけでなく、投資の世界でもこの言葉を忘れないようにしたいものです。
■投資家心理とはおかしなもので、理由はともかくある銘柄を買いたいと考えると、矢も立てもたまらずに買い注文をだします。そして買い指し値しても、その値段がつかずに値段が上がっていきますと、指し値を変えてでも買いたいと考えます。買うことができないのではないかという不安心理が高まった状態といえます。こうしたスタンスですと買えるまで値段を引き上げていき、当初に予定していた値段とは大きく違った値段で買うことになります。特に材料を小耳に挟んだ時、他人に薦められて「早く買っておいた方がよい」なんて言われた時には、こうした行動をとりがちです。
■こうした経験をしている人は少なくないはずです。しかし、あわてて値段を引き上げてまで買ったとしても、それが上手くいっているとは限らないはずです。後で冷静になった時には、どうしてあんなにあせってしまったのだろうと反省することも少なくないはずです。最初に指し値した値段で買えそうもなければ、「明日は買えるかもしれない」と考えるべきなのです。相場は「有為転変世の習い」という言葉があるように、今日強い動きだったから明日も強いということにはならないのです。翌日になったらころりと状況が変わることが多いものです。今日買えなくとも翌日には買えるかもしれませんし、翌日になったら買いたいという気持ちが冷めてしまっていることがないとはいえません。
■最近の話ですが、ダイエーの再建策が事前に新聞に報道され、瞬間的にストップ高を演じたことがあります。この材料でどうしても買いたいと思った人は、そのストップ高の水準で買いにいったはずです。ところが翌日は減資の話が出て、逆にストップ安になりました。ダイエーの再建を信じて本当に買おうと考えたとしても、1日待っていれば安く買えたことになります。相場格言に「買い指し値は変えてはいけない」、「買いたいと思ったら3日待て」という言葉があります。「相場は明日もある」と合わせて、株式投資には心理的な余裕が必要だということを語っています。買えなくともその銘柄には縁がなかったと考えればよいことです。
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