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74. 投資行動でも潮の流れが大切

ゲームにしろスポーツにしろ、何事にも潮の流れのようなものがあるようです。プロ野球の実況中継のなかで解説者が語る話のなかで、「流れが相手に移った」とか、「流れを引き寄せた」いう言葉をよく聞くことがあります。一つのチャンスが訪れた時、これを無為無策でミスミス逃したような時、押し気味のゲームでありながら一つのエラーで相手にチャンスを与えてしまった時に語られるフレーズです。この流れが変わる場合のきっかけは様々ですが、このような例が多いことは事実です。
 
或るシーズンの春先のタイガースとベイスターズの3連戦の最終戦でこういうことがありました。7回まで双方投手が1安打ピッチングと緊迫した試合で0対0、投球数も少なく両投手とも崩れる気配はありませんでした。試合も終局を迎え、動くか動かないか決断を要しますが、崩れる気配がなければ先に動いた方が流れを切ってしまうものです。結果的にはやはり8回表に投手に代打を送って先に動いたベイスターズが、8回裏に代わった投手の連続四球で流れを相手にプレゼントして敗れました。
 
こんな話をしますのも株式投資でも、この流れというものを重視する必要があるためです。投資経験のある人には理解できると思いますが、担当セールスマン、あるいは友人・知人に奨められた銘柄を深い考えもなしに買ってみたら思いもかけない成果につながることがあるものです。これが2度・3度と続いたら、これは流れに乗っていると考えた方がよいのです。相場格言にも「当たりやに付け」という言葉があります。これを逆に考え過ぎて、こんなことが続くはずがないと、自ら流れを止めることは避けるべきです。下手に流れに逆らう必要はありません。失敗して初めて、流れが他に移ったと考えて休めばよいのです。
 
逆に投資する銘柄がことごとく上手くいかないケースもあります。詳細に調べて下落するはずがないと考えたのに、下落するというケースもあるのは、株価は理屈だけではない融通無碍なところがあるためです。このようにことごとく上手くいかない場合は、潮の流れが自分に向いていないということです。このような時は行動自体を自粛し、流れが自分に向いてくるのを待てばよいのです。この待つということが流れを引き寄せる手段になります。タイガースの好調も、星野監督がじっと我慢し流れが引き寄せられるのを待つことに徹しているためのような気がします。
 
上手くいかないと、あれこれ考えるものですが、流れがこないのに考えてみても、「下手な考え休むに似たり」で何の意味もないことと考えた方がよさそうです。あれこれ考えるよりは、流れを引き寄せるにはどうしたらよいかを考えればよいでしょう。このためには実戦は休み、模擬投資行動で流れを探り、これを自分の流れにすることが重要です。プロ野球でも不振に陥れば2軍で実戦練習を積み、自分の流れを作って1軍に復帰しますが、株式投資でも考え方は同じだということです。

 

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