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76. 大きく儲けて小さく損する

株式投資で財をなすには、「大きく儲けて小さく損する」ことが鉄則だと、昔から言われています。投資機会が百戦百勝ということは、株式投資では考えられないためです。可能な限り勝率を高めることが必要なのですが、仮に勝率が7割でも勝利した時の儲けがいずれも小幅で、負けの3割のうち1割分だけでも大きく損すれば何にもなりません。大きく儲けて損は可能な限り小さくすることが重要なのです。具体的にみてみましょう。100万円ずつ投資して7勝した分はすべて10万円の利益だとすれば儲けは合計して70万円です。3敗したとして、そのうち2敗はいずれも10万円の損でしたら、まだ50万円残ります。ところが、最後の1敗で株価が半分以下になって60万円も損したとすれば、7勝しながらトータルで損ということになります。
 
だから勝率も重要ですが「大きく儲けて小さく損する」心構えが重要なのです。ところが、これが簡単なようにみえて難しいのです。多くの人は「小さく儲けて大きく損する」ことが多いと思います。何故でしょうか。株価が上昇すると、何時反落するかと言う不安が先に立ち、利益を確実にしようと早めに売却してしまう一方で、下落すると回復を待って持ち続けるために、ケガが大きくなってしまうからです。こうした状況を避けるためには、どうすればよいでしょうか。少なくも「小さく損する」ことを心掛けねばなりません。 この点で注目されるのが、米国では「10%プラン」、国内では「1割転換法」と言われている手法です。
 
これは「株価が1割下がったら売れ」というものです。購入価格とは関係ありません。高値から1割下がったら理由抜きにして売却しなさいと言うものです。2000円まで上がった銘柄が1800円まで下がったらとにかく売るのです。その代わり上昇過程で1割以下の下げだったら持ち続けることになります。大きく儲けられるかどうかはともかく、1割下がったら売るのですから、仮に天井で買っても1割の損で済むことになります。この手法を守れば半分以下になったとか、3分の1になったとかいうような大きな損につながることはないはずです。また小さな動きのなかでは売却しませんから、大相場を取る可能性も高くなります。
 
この手法は、株価が1割変動することは、それまでのトレンドが変わったことを意味するものだとする考え方を基本にしています。株価のトレンドが逆転すれば、暫くは同じ方向に進む傾向があります。下げに転じれば下げトレンドがある程度は続くと考えて、早めに対処した方がケガは少なくて済むという考え方です。この方法を利食いの手法、損切りの手法として利用することも一考に値すると思います。

 

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