|

80. 損をしやすい投資家のタイプ
■流れに引っ張られない勇気と決断力、感情に流されない冷徹さ、損得の計算を忘れる遊び心などが、相場に勝利するための心の条件であり、こうした資質を身につける必要があると前回お話しましたが、今回は逆に損をしやすい投資家のタイプを考えてみましょう。損をしやすい投資家は三つのタイプに分類できます。
■第一は天井圏で超強気になるタイプです。相場が人気沸騰して上げ切った局面で、超強気になって買わなければ取り返しがつかなくなると、焦りにも似た気持ちになって大量に買い込んでしまう、後になってどうしてそんな馬鹿げたことをしたのだろうと反省しても後の祭りというわけです。どうして、このような行動をとってしまうのでしょうか。このような行動を取る人は、一度の失敗に懲りずに何度も同じ過ちを繰り返しているケースが多いようです。周囲の話やマスコミの意見などで居たたまれなくなる人、上昇が続いていると我慢して見送ることができなくなる人に象徴される「衝動的投資」を行なう人が、このタイプにあたると考えればよいでしょう。衝動的に行動する性格を直さないと同じことを繰り返すことになります。このようなタイプでは、衝動的に動く前に冷静さを取り戻す訓練が必要になります。
■第二は逆に安くなればなるほど弱気になり、大底圏で超弱気になり、底値で叩き売ってしむようなタイプです。高値を買い、下落過程でも戻りを期待して投げることができずに下にもっていかれる、完全に下げきった大底圏で弱気の極限に到達して投げてしまい、その後の反発に臍を噛むというタイプです。思い切りが悪く、行き着くところまで行ったら腹を括ってとことん付き合うという開き直りができない性格であり、「優柔不断型」、臆病感覚の人とみればよいでしょう。「見切り千両」というように思い切りは損を大きくしない条件なのです。
■第三は主体感覚のないタイプです。金融機関の営業員の勧めで買って損した、投資レポートを読んで買って損した、友人に聞いて買ったが損したという話が日常茶飯事のように聞こえてきます。損をこぼす人の共通点は主体性がないことです。投資に当たっては「他力本願型」、そして損も他人の所為にしていることです。投資行動は大切な資金を投じて儲けようという行動です。それだけに自ら研究するという自主的な努力が必要です。自らが研究した対象だから、売り・買いのタイミングも自ら判断できます。他力本願では買い時期から売り時期までいちいち聞かなければいけないわけで、高値を買ったり、売り時を逃してしまうということにもなるのです。
■自分が、この三つのタイプに入っているかいないかを確認してみましょう。
|