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26. 台頭してきた衆参同時選挙の可能性

小泉政権の誕生は、景気にも微妙な変化を与えているようです。街角景気判断にこれが顕著にでています。小泉内閣がスタートしてから、消費動向にも変化がみえると報告されています。飲食店などは来店客が増えてきているといいますし、百貨店など小売業界にも動きが出てきたと伝えられています。景気は「気の景観」だといいますが、心理的なものが大きく影響します。小泉政権の誕生は、世の中に何か変化が生じるという期待感を生みました。これが高い支持率にもつながっているわけですが、この心理的な期待感が消費行動にも反映されてきたとみることができます。
 
この変化のなかで、いよいよ政治の季節を迎えます。6月下旬には東京都議会の選挙があり、7月下旬には参議院選挙があります。これに加えて、にわかに衆参同時選挙の噂が出てきております。すでに自由党の小沢党首は同時選挙を睨んだ準備体制に入ったとも伝えられますし、民主党にも同時選挙を視野に入れて動き出している議員も出てきました。参議院の選挙だけでは、現在の政治体制に大きな変化は期待できず、現在の3党連立体制では小泉首相が志向する構造改善にも歯止めがかけられるケースがあることから、小泉首相は首相の特権である衆議院の解散権を発動して同時選挙を行い、この結果を踏まえて政界再編成を進めることが、政治の閉塞感を打破して、真の構造改革を可能にするというシナリオが動き出したとする見方が生まれてきているのです。
 
確かに小泉首相周辺の動きが水面下であわただしくなってきた感じがあります。これまでの政党再編成のなかで、わが国の政治体制が21世紀型のものに変わっていくのにはまだ再編成の第二幕、第三幕があると言われてきました。小泉首相が国民の高い支持を得ている現在は、従来の地方中心・守旧的自民党の体質を打破するチャンスではあります。衆参同時選挙はこれを実行するに恰好の手段になります。党内の抵抗は強いかもしれませんが、前回の衆院選で敗北した都市部の失地奪回の可能性があることを考えると、小泉支持体制を確実にするためにも勝負に出てくることは考え得ることです。
 
これがマーケットにどのように影響するかということになりますが、同時選挙実施となれば好感されることは間違いないでしょう。小泉政権誕生で景気の動きに微妙な変化が生まれてきていることは、国民が変革を求めているということであり、同時選挙は小泉政権の基盤をより強固なものにする可能性があるからです。現在の市場が期待しているのは改革の実行、方向が明確な政治です。このことを考えれば、小泉政権の基盤が強固になることを市場は好感すると考えて間違いないはずです。現在ほど内閣支持率が高い状況での同時選挙が行なわれたことはありません。したがって、結果を懸念するよりは期待感の方が盛り上がるはずです。同時選挙が行なわれるのか否か、政治の動きから目が離せなくなってきました。
 

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