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| 32.早々と訪れた猛暑は吉か凶か ■うだるような暑さが続いています。7月4日夜の世界の気象情報をみていますと、7月5日の世界主要都市の最高気温は東京が最も高くなる予想でした。エジプトのカイロやシンガポールよりも高い予想になっていたのには驚きました。すでに6月下旬から関東以西では30度を越す夏日が続いていますが、7月早々には東北南部も夏日を記録しています。本来なら6月下旬から7月上旬は梅雨の真っ盛りのはずなのに、すでに真夏が訪れた感じです。6月の平均気温は多くの地域で観測史上最高または2−3番目の記録となったようです。太平洋高気圧の張り出しが例年になく強いのが原因で、梅雨前線は本州上部に居座って北海道や日本海沿岸北部だけが雨が降っている状態です。実質的には関東以西は例年よりはるかに早い梅雨明けになったような印象を受けます。気象庁の長期予想でも、今年は暑い夏、残暑も厳しいとしております。 ■地球温暖化が進んでいることが実証されたともいえますが、暑い時期は暑いに越したことはありません。冷夏はマイナス材料ですが猛暑は間違いなくプラス材料です。季節商品の動きが活発になるためです。今年はビールや清涼飲料、冷菓の動きが例年より早く、関連メーカーも増産に動いているようです。さらにエアコン、水着などの夏物衣料も例年より早い荷動きをみせているようです。消費不振が続いてきただけに早めの猛暑到来は、夏物商品の関連業界にプラスの材料になっているようです。普及率が高くなっているため、耐久消費財や衣料などは気候による影響は小さくなっているという見方もあります。この事実を否定することは出来ませんが、早めに需要が動き出すことは在庫が残る心配が薄れるだけでもプラス材料ですし、日常の消費財である飲料類には間違いなくフォローの材料といえます。早い猛暑は他にもプラスの効果があります。家庭の消費電力量が増えることもそうですし、防虫剤や洗剤などの需要増にもつながります。汗取りの洗顔ペーパー、ウエットペーパーも急に売れ出したといいます。こうしたことで景気にはささやかでもプラス材料になることは間違いありません。 ■株式市場にはシーズンストックという呼称があります。季節商品に関係の深い企業群のことを指します。シーズンストックでも、特に気候が株価に大きく影響するのがサマー関連です。過去の例からすると猛暑の時は夏物商品の銘柄群がシーズンストックとして人気を集めることが少なくありません。その代表がビール株です。猛暑がビール、清涼飲料の需要を急増させる性格を持っているためです。早い猛暑到来が、シーズンストックの株価にどのように影響するか注目したいものです。 |
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