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75.再び高まる日米株価の連動性

「米国がくしゃみをすれば、日本は風邪を引く」といわれてきました。それだけ米国と日本の経済は密接な関係にあります。当然、株価の動きも古くから日米の関連性が指摘されてきました。それぞれの国の独自の事情がありますし、株価の位置によっても違ってくるケースがありますから、常に連動するというものではありませんが、決して無視できない関係にあります。
 
この連動性について、米国が上げた場合に日本が上げ、米国が下げた場合に日本が下げるという、米国発に日本が連動した比率を2000年以降について、4半期ベースでみますと、2000年1−3月が57%、4−6月が56%、7−9月が56%、10−12月が56%でした。ほぼ56%台で推移したことになります。これが2001年に入ると、1−3月が51%、4−6月が58%でしたが、7−9月は44%に低下し、10−12月も53%にとどまりました。

ところが、2002年に入って、1−3月は57%、4−6月は67%へ高まっています。昨年9月をボトムにして、連動性が高まる動きにあり、今年4−6月は2000年以降で最高の水準になっています。4−6月について月別にみますと、4月が52%、5月が76%、6月が75%となっており、5月以降の連動性が極めて高くなっていることがわかります。

2002年7月以降も、この高い連動性が続くかとなれば、当分は続くと考えた方がよいでしょう。連動性を高めている理由は、2002年についていえば、2月以降の日本の株価反発の最大の理由は、米国景気の回復気運にあったからです。日本独自の景気回復力は強くありません。どうしても米国の回復に伴う輸出の増加を期待しがちです。したがって、米国景気の動向が日本の景気観にも影響してきます。景気と株価が深い関係にあることは、米国でも同じです。米国の景気動向は米国の株価に影響を与えます。わが国の景況観は米国景気に影響され、これが株価にも影響を与えるわけで、日米の連動性が高まっているのは当然ということになります。

今後、日本の株価が米国との連動性を低下させ、米国と離れて株価が上昇していくためには、日本独自の株価上昇の材料が生まれてくることが必要です。例えば、日本が自力で景気回復に動く状況が生まれてくることや、米国景気や為替動向に関係なく、日本企業の業績急回復に対する確信が生まれてくれば、状況は違ってくることになります。それまでは米国株価の動きに一喜一憂しなければならないでしょう。
 

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