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77.怖い宴の後の虚脱感

2002年6月、サッカーのワールドカップの宴も、日本では一足先に終わったようです。8強入りが叶わなかったことは残念ですが、日本チームの戦いぶりに好感を持った方が多いと思います。主婦や年寄りまでサッカーには無縁だった俄かサッカーファンが日本チャチャチャと懸命に応援していた情景は微笑ましいものでした。しかし、トーナメントの1回戦でトルコに敗れた時点で、日本の宴は終わりました。6月末に決勝戦が横浜で行なわれましたが、これも日本人にとっては余韻の域をでなかったようです。
 
さて、ワールドカップ特需は予想された枠を超えるほどのことはありませんでしたが、関連企業にはプラス効果をもたらしたことは事実です。しかし、この宴が終わった後には心なしか虚脱感が漂っている印象がないではありません。宴に燃えて小遣いを前倒しで使ってしまった。これから暫くは財布の紐を締めなければという声も聞こえてきます。どんなイベントもイベントまでは経済効果を生み出しますが、イベントが終わってしまえばその反動がでてくるものです。

わが国のイベントで過去最高は1964年の東京オリンピック、これもオリンピックが終了するまでは経済効果をもたらし、オリンピック景気と称された短期の小さな景気の山を作りましたが、その後は1965年の証券不況といわれる大不況につながっています。イベントの後には特需の反動と心理的な虚脱感が重なって景気にはマイナスに作用することが多いものです。大阪万博の後にしても同様でした。

大阪経済に息吹を吹き込んだタイガースの好調な滑り出しもやや息切れの感があります。しかし、サッカーの宴の後はプロ野球に関心が移り、タイガースの巻き返しの動きが注目されましょう。巨人がトップに立っているのも経済的にはプラスと指摘する声もあります。過去巨人が優勝した年は景気も上向いたというのです。こうしたジンクスが語られることは決して悪いことではありません。これを耳にした人がその気になることによって景気が動く可能性があるためです。

しかし、大きな宴の後の反動は心しなければなりません。景気は底入れしたと政府は判断していますが、宴の反動でまた後退する可能性がないとはいえないのです。国民の元気印が萎んでしまわないように、これからの景気の舵取りに気を配る必要があります。小泉首相も日本チームの試合場で感激したといいますが、今度は思い切った経済政策で国民を感激させてもらいたいものです。
 

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