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■他社株転換債とは、仕組み債の一種で、一定の条件を満たした場合、金銭による償還の代わりに発行会社とは異なる他社の株式で償還される債券のことです。正確には他社株転換条項付債券といい、略して「他社転」(たしゃてん)と呼ばれたり、英語のExchangeable
Bondの頭文字をとって「EB」(イービー)と呼ばれたりします。 通常の転換社債は、あらかじめ定められた価格(転換価額)で発行会社の株式に転換することができる債券で、株式に転換するかどうかは債券保有者の判断で決まります。債券保有者は、株価が転換価額を上回っている時には株式に転換し、株価が転換価額を下回っている時には金銭による償還を選択します。債券保有者は、株式に転換する権利を有し、転換した方が有利な場合にのみ転換することが可能で、その見返りとして普通社債より低いクーポンしか受け取ることができません。
■これに対して、現在発行されている一般的な他社株転換債の場合、株価があらかじめ定められた行使価格を上回っている場合には額面で償還されますが、下回っている場合には強制的に株式で償還されてしまいます。株式で償還された場合、債券の額面と株式の時価との差額が実質的に償還差損となります。債券保有者は、不利な場合に株式で償還されてしまうリスクを負っている見返りとして、普通債券よりも高いクーポンを受け取ることができます。なお、株式で償還される条件としてノックインやノックアウトといった条項が付されていることもあります。
■他社株転換債のデフォルト・リスクに関しては、対象企業がデフォルトした場合、株価に反映されると考えられることから、対象企業のデフォルト・リスクを負っているといえます。また、発行体がデフォルトし、元利金支払や株券の引渡しができなくなるリスクもありますが、発行体が高格付の外国政府系機関や外国銀行となっていて発行体のデフォルト・リスクは小さくなっていることが多いようです。
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